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東大合格者数No1.。目標に近づくためにZ会で実力upを。

入試二日目の控え室で。 [試験が始まる]

一年前の中学受験二日目、メイと受付で別れた後、僕は控え室で何もやることはありませんでした。眠気に襲われテーブルにうつぶせになり30分くらいは寝たと思います。

起きてから窓の外をのぞくと校庭で高校生がサッカーをしていました。何も考えずにしばらく見ていました。

メイを合格させることができて、達成感というより、安堵感に包まれていました。あんなに穏やかな気分は本当に久しぶだったのです。メイが地元の第二志望の学校に合格できて、メイの喜ぶ姿を見られて、僕は心から安心しました。

僕は窓の外を眺めながら、中学受験に対する僕達のアプローチが正しかったのか考えました。

難関校を狙わなくてよかったのか。もっと偏差値の高い学校を狙うべきではなかったのか。Fクラスで我慢させるべきだったのではないか。そもそもサピックスをやめさせるべきだったのか。これらについても再度考えてみました。ひとつひとつ思い出して確認していきました。

メイを育てた環境、その時の学力、地頭力、我が家の教育方針、そして、僕と妻とメイが中高一貫校に求めるものを顧慮すると、どのような学校が最も僕たちのニーズに合っているのか。合格を一つ得た、それまでとはまったく違う状況で再度考えてみたかったのです。

何回考えても、難関校進学をめざしてもそれによって得られるのは親の一時の虚栄に過ぎないだろう、という結論は変わりませんでした。払わなければならない犠牲と、得られるもののバランスが悪すぎるのです。

僕たちが受験校に選んだ中高一貫校は、欠点も悪評も多く聞きますが、我が家のニーズにはあっていたのです。その内の一つの学校に進学させるのが、メイにとってベストの選択であるという結論には揺らぎはありませんでした。

自信を持ってよいのです。名より実を取る我が家の方針でよいのです。そして、二月一日校を受験する必要があるのかも考えていました。

何もすることない僕は、席を立ち、見学が許されていた高校の校舎の中を歩きました。決してきれいに管理されているとは言い難いその校舎はその為にかえって僕に学生時代のことを思い出させました。

学生時代の思い出に浸りながら、その日にはじめて訪れたその校舎の中を歩きました。中学高校時代の記憶は、僕にとってはかけがえのないものです。その6年は僕の人生で最も重要な時期だったと思う。メイはその6年間を、中高一貫校で過ごすことが決まったのです。それはメイにとって一生の宝物となるでしょう。僕は、期待と、うらやましさすらも感じながら、本当に何回もその校舎の中を歩き回り、メイの試験終了を待ったのでした。




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