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中学受験、公立高校学費無償化の影響。 [日記]

公立高校の学費が無料になります。民主党政権の公約の目玉の一つでした。その是非はさておき、それによる中高一貫校人気の動向は少し気になります。

まったく影響がないとは思いません。私立か公立か迷っている方には公立学校ののアドバンテージが一つ増えたわけですし、そのカテゴリーの方たちの一部、もしくは多くが公立学校を選択することはあると思います。

でも、もともと中学は学費が無料ですし、中高一貫校に子供を進学させたい家庭にとってはほとんど関係のない話だと思います。たとえば、フォルクスワーゲンのゴルフを購入したい消費者に、カローラだったら60万円引きにします、と持ちかけるようなものだと思います。ほとんど興味を引かないでしょう。

公立校と中高一貫校は同じ制度の中にある教育機関ですが、その内容が金額差には置き換えがたいほど違う、と判断されている保護者が子供を中学受験させるのです。高校の学費無償化ぐらいでは方向転換はしないと思います。僕も、メイの私立進学を決めてからは、中学が義務教育だということを忘れてしまったくらいでした。

車のゴルフとカローラの比較であれば、カローラだって良い車です。僕は車には全くこだわりがないので、実際にはありえないですが、60万円引きなんて話を持ちかけられればかなり心は動きます。車のイメージはともかく、カローラは優れた車であることは確かですからね。

では、公立学校の質はどうなのでしょうか。学費の無償化ばかりが話題になりますが、学校の本来の使命である教育の質は改善されているのでしょうか?

民主党は教師の免許更新制度を廃止しました。これは民主党の公約に入っていたと思います。でも、これが正しい選択であるとは思えません。

先生方の力量が学校での教育の質に大きく影響を与えることはいうまでもありません。学校ごとの教育目標があいまいな公立学校の場合は、それがすべてであると言ってもよいと思います。それなのに、教師の質の改善に効果があると期待されていた免許の更新制度は廃止されてしまいました。

政府は公立学校の質の向上を望む声よりも、先生たちの要求を優先したわけです。そして、この免許更新制度の廃止によって、不適切教師のチェック機能は大きく後退しました。そういえば、採用試験の点数操作で不正に採用された大分の先生たちも、自主的にやめた方一人を除いて結局全員救済されて教師を続けているんですよね。

自分の息子が公立高校に進学することはありませんが、日本全体の将来を考えた場合、広く多くの若者が教育を受ける公教育の場は非常に重要です。現状では、公教育という側面から見ても、日本の将来を憂えざるを得ません。

明日2月1日、都内の中学校で入試がスタートします。子供を受験会場に送る多くの保護者の方たちにとって、私立中学という選択は、消去法によってたどり着いた結論だと思うのです。

私立学校のアドバンテージより、公立学校のディスアドバンテージがあまりに大きいために公立学校への進学を躊躇せざるを得ないと考えている保護者の方が、もしかしたらほとんどかもしれないですね。




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コタツでアイス

こんばんは!
二回目です。

公立高校学費無料化について、私のまわりには、「だからこそ、私立単願にしたわ!」

という、今年の高校受験では逆転の発想の方も多く存在しています。
私立高校も、公立高校の授業料分補助が出るからです。(12万くらい?)

「だったら、面倒見の良い私立(塾なしでいいし、かなり指定校推薦持っているところ)が結局金銭面も得だから」

と言っています。(上のお子さんが公立の方)
同レベルの公立高校だと、塾代がかかり、指定校推薦が少ない場合が多いようです。(必ずしもそうではないかもしれませんが)

なるほど!です。

うちは、明日、第一志望校(中学)の発表です。第二志望の学校のほうが面倒見がいいので、それはそれで良し!と考えています。


by コタツでアイス (2010-02-02 20:53) 

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