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そして父になる、を見た。 [日記]

先週の土曜日の「そして父になる」を近所のMOVIXで見ました。

僕はかつては映画館に毎週通い年に100本くらい見る映画ファンでしたが、最近は娯楽映画をたまに見る程度で、映画を観終わった後に内容を振り返るようなことはあまりありませんでした。しかし、「そして父になる」は見終わって一週間以上経つのですが、印象的なシーンが思い出されます。久々にずしりと心に残る映画でした

この映画は子供が小学校に上がる前から入学後の夏くらいまでの期間を扱っていて、東京の高層マンションに居を構えるエリートサラリーマン家と、地方で電気店を営む決して豊かではない家庭が対照的に描かれます。この映画のメインテーマは両者の価値観の対立であるという見方もあると思います。

我が家の一人息子のメイは既に高校二年生なのでこの映画の扱う年齢からは遠く離れてしまいましたが、僕も妻もメイとその時代を過ごしたことが当然あるわけで、僕たちは感情移入してこの映画を見たのです。

映画中のエリートサラリーマン家は一人息子をお受験させ私立小学校へ入学させます。僕は決してエリートではないし、高層マンションに住みレクサスのセダンを乗り回すなどとてもできない薄給ですが、メンタル的にはこちらに近いのです。

しかし、この映画においては、リリーフランキーと真木よう子が扮する電気店夫婦の子育てを肯定的に描きます。決してエリートサラリーマン家の教育なり価値観を否定するわけではないのですが、それに対峙する電気店夫婦の価値観がとても自然に描かれ、主人公であるエリートサラリーマンも最後にはそれを受け入れるのです。

一人息子のメイを中学受験させるために小学校時代の後半は塾通いさせた我が家の教育の在り方は、リリーフランキー家とは著しく違うものであったと思います。もしかしたら、僕はリリーフランキー家的なものを積極的に否定しようとしていたかもしれません。

中高一貫校に通わせるかそれとも公立学校にするかというのは、あくまで教育の手段であり決して目的ではありません。しかし、当時僕は息子を中高一貫校に通わせるということを手段でなく目的と考えて息子に接していたような気がするのです。中高一貫校には良い教育があり、それを息子に与えることがよいことであり、だから息子に受験勉強させることは正しいことであると僕は考えていたのだと思うのです。

しかし、映画の中ではこういった考え方は自然体のリリーフランキー家には勝てません。そもそも、家庭での親子の関係は、正しいとか正しくないとかそういったことを超えたところにあることを気づかされました。

メイは小学校時代の我が家の教育をどう感じたのでしょうか。もしかしたら全く違った子育てを期待していたかもしれません。そして僕はメイの父になれていたのでしょうか。これは僕にとってはとても怖い問いです。




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