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市進の卒業生、小学校の卒業。 [中学受験とは何か]

インターネットで「市進卒業生」という言葉を見つけました。塾でも卒業生という言葉を使えるのですね。知りませんでした。

小学生の塾通いは批判されることもありますが、実際に塾に通っている子供たちの多くは塾に愛着を感じていると思います。彼らは授業に真剣な先生を信頼するでしょうし、尊敬することもあるでしょう。塾で友達もできます。勉強も決して無理強いされてやっているわけではない。塾が楽しいと思っている子供たちも多いはずです。

異論はあるかもしれませんが、そこで子供たちは真剣に学び、成長していくのです。ですから、卒業という言葉を使ってもおかしくはないかもしれません。

子供たちは小学校を卒業して中高一貫校へ入学するわけですが、公立小学校と私立中学校との間に連絡はありません。僕は今までこのことに気がつかなかった。

僕は今年町会の班長の当番で、町会の新年会にも出席しました。そこにはメイの卒業した小学校の校長先生と、ほとんどの子供たちが進学する2つの公立中学の校長先生も、地元の学校の校長先生として出席されていました。校長先生だけでなく、ほかの先生方の横の連絡もあるでしょう。公立小学校と公立中学校はつながっている。

しかし、公立小学校から見ると、私立中学等は教育システム的にも、教育のカリキュラム的にも連続性を欠く存在です。一貫校側も小学校の教育には興味がない。両者とも、お互いに全く関心の範疇外なのです。新年会に同席していた小学校の校長先生と、メイの中学の校長先生が教育者として同じ場所に居合わせることはないでしょう。別の世界です。

中高一貫校が受け入れるのは、実質的に塾の卒業生です。メイは市進の卒業生として中高一貫校に進学したのです。メイは中学進学後に、市進の主催する「後輩」たちとの懇談会のようなものに市進の「先輩」として参加しました。中学校が主催する市進保護者向けの学校説明会にも、市進の「卒業生」として召集されるでしょう。しかし、出身の小学校へ、中高一貫校への進学者として行事によばれることはないと思う。中高一貫校への進学は、地元の教育システムからの決別でもあるのです。

僕は今までこの視点で中高一貫校への進学を考えたことはありませんでした。でもメイはそのことにきっと気がついていた。

塾も一度転塾したし、塾でのクラス移動も何回も経験した。初めて会うクラスメートと勉強することには慣れていたと思う。しかし、学校となると話は違う。ほとんどの友達が地元の中学へ進学する。進学先に決めた中学へ一人で進学するメイは心細かったはずです。

卒業式の後、卒業生は小学校のグラウンドで記念のスナップ写真を取り合っていました。小学校への別れよりも、新しい中学生活への期待感が溢ていて、ほとんどの子供たちが笑顔で明るい表情でした。そんな中、メイは泣いていた。




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コメント 2

こういち

なるほど、地域によるのでしょうねえ。進学率の高い地域ですと、それほど悲しくならないのでしょうが、1割くらいしか私立へ行かないとなると、それまでの友達との別れ感が前面に出ますよね・・・。

by こういち (2010-02-19 17:05) 

通りすがり

受験は無理矢理させたのでしょうか?だとしたら可哀想すぎますよ。勉強が全てだなんて小さな頃から押し付けられて辛い思いをして育った知人がいるのでそう感じました。
by 通りすがり (2010-10-05 01:18) 

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