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夏休みの自由研究で受験対策とプレゼン指導。 [中学受験対策]

去年の夏休み前、会社の同僚との昼食時に、小学校の夏休みの自由研究の話題が出ました。同僚といっても、彼は40代前半でお嬢さんは小学校一年でした。

彼は、子供の自由研究に、木の葉の収集をさせるつもりであると言っていました。自分の家の近所で簡単にできるからと彼は言っていましたが、理科の学習効果を狙ってのことでしょう。僕は、中学受験をさせるための準備なのではないかと思いました。

中学受験で、落葉樹と広葉樹の理解は必須です。メイの中学受験直前に、この違いとそれぞれの代表的な木の名前を覚えさせるのに苦労した記憶があります。やはり実際にその木にふれ、自分で体験しないと、ありふれた木の名前といえども子供は簡単には覚えられません。それで、僕は同僚の目の付け所の良さに感心したのです。

彼はその後転勤になったので、今年は自由研究に何を選ぶのかわかりません。太陽の動きとか、月の満ち欠けを記録させるのではないでしょうか。自宅でもできるし、理科の勉強にも中学受験の準備にもなります。

夏休みの自由研究を、中学受験勉強のために使うのは悪くない考えだと思います。6年間、毎年受験の対象になることを自由研究で体験できれば、かなりの学習効果が期待できます。

夏休みの課題に親が関わることに躊躇してしまう方もいるでしょうが、子供だけに任せては学習効果はあまり期待できません。

理科の自由研究で学べることはプレゼン資料の作成体験だと思います。人に見せるための資料の作成は、その機会をうまく使えばその後の役に立つ体験になると思います。

しかし、小学校で資料作成の指導をきちんとするでしょうか。ほとんどしていないでしょう。そうであるなら、親が子供に、見やすい資料の作り方を指導してあげたほうがよいでしょう。一人でさせるより、親が協力したほうがよほど教育的効果が期待できます。

プレゼンの学習がメインであるなら、研究対象は何でもよいのです。子供がとても興味を示しているものがあるなら別ですが、そうでないなら、親が研究課題を絞り込んでも問題はないと思います。我が家では、僕が実質的に選んでいました。

夏休みの自由研究を親子で行い、子供が中学受験のための知識を身に着けられ、プレゼンの方法も学べれば言うことはないでしょう。夏休みの自由課題は自由とか研究という言葉に惑わされずに、実利的な成果を目指しても全然問題ないと思います。




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息子がサピックスを拒んだのは前思春期の入り口だった。 [中学受験対策]

「頭がいい親の13歳からの子育て」は、今まで気になっていた本です。息子のメイはもう14歳ですから、少し遅いのですが参考になればと思い読んでみました。

僕は、子供の成長過程の中に前思春期という時期があることをこの本で初めて知りました。小学校5年と6年がその時期に当たるのです。ですから、1年前ではなくて、4年前メイが5年生になる前にこの本を読んでいればもっと参考になったでしょう。

この時期は子供の幼児帰りの時期であり、親子の絆を再構築することが可能なのだそうです。子育てに失敗したと感じていても、この時期に親子の関係を修復することが可能であるとこの本は説明しています。

前思春期は、中学受験勉強が徐々に本格化する時期でもあります。僕は注意深く受験に関する情報を集めていたつもりでしたが、小学生の高学年が赤ちゃん帰りする時期であることを理解していませんでした。お母さんたちは十分承知している常識の1つなのかもしれませんが、男親はこういったことには疎いのです。

この前思春期が始まるちょうどそのときに、メイはそれまで通っていたサピックスに行くことを拒みました。そして、市進に転塾したのです。サピックスを拒んだことと、その時期が前思春期の入り口であったことは偶然ではなかったと思います。

あのときはきっとメイが成長する上で重要な節目の1つであったのです。ですから、サピックスを辞めさせて市進に転塾させたことは、子供の成長過程の区切りとい意味でも正しい判断だったのだと思います。「頭がいい親の13歳からの子育て」を読み、当時の事を思い出しました。

頭がいい親の13歳からの子育て

頭がいい親の13歳からの子育て

  • 作者: 木村 慶子
  • 出版社/メーカー: コスモトゥーワン
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本







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試験結果のカゼへの影響。 [中学受験対策]

金曜の朝の通勤電車で、同じ車両に乗り合わせた高校生達が翌日から始まるセンター試験の話をしていました。一人の高校生は、かわいそうなことにカゼを引いてしまっているようでした。

彼は試験の不安に負けてしまったのかもしれません。カゼとメンタル面の関係は大きいのです。不安になったり、落ち込んだりすると免疫力が落ちてしまいます。

中学2年になる我が家の息子のメイは、所属する運動部の公式戦が近づくと体調を崩します。本番でうまく出来るかそれが不安で免疫力が落ちてしまうのだと思います。

首都圏の中学試験が始まりました。お試し受験でも、その合否で受験生の精神状態は大きく変わります。カゼとメンタルの関係は大きいのですから、試験結果がカゼと無関係であるわけがありません。

気が緩んでも、落ち込んでも、どちらもカゼには良くないような気がします。特に、運悪く良い結果をもらえかなった場合は、子供の精神的な落ち込みを最小限にとどめる配慮が必要です。

小学生はまだ素直ですから、うまく励ましてあげれば立ち直りは早い。親の笑顔がカゼ対策の一つになるはずです。親が明るく振舞えば、子供の不安も消えるでしょう。

メイは中学生になったのだから、もう親の励ましが効く年齢ではありません。体だけでなくメンタル面でも成長しなくてはいけません。

精神的に強くなることは、勉強に劣らず大事なことです。これは自分の力で乗り越えて欲しいですね。
「強い心」を作る技術 (講談社プラスアルファ新書)

「強い心」を作る技術 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 岡本 正善
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/01/24
  • メディア: 新書







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過去問との相性は信じてよいと思う。 [中学受験対策]

中学受験ブログで、過去問についての記事を見かけました。

過去問との相性よりも、模試の合格確率を信じるべきであるという記事に対する反論でした。

僕もこの記事の内容には賛成です。過去問の出来は信じてよい思います。

合格確率は、統計のマクロ的な見地から作られたものです。全体の動向は、ほぼ間違いなく、統計の確率の中に納まるでしょう。

模擬試験を主催している塾はマクロ的な視点で受験に臨めます。ですから、その合格確率は信じるに足るでしょう。第一、それを否定してしまったら、模擬試験は成り立ちません。

しかし、受験生サイドにとっては、確率は確率に過ぎません。合格確率が80%でも、50%でも、それはマクロ的に見た場合であって、自分の子供にとっては目安でしかありません。受験生には、合格という事実だけ必要なのです。

2回ほど前の記事に書きましたが、入学者の中心は、合格確率50%の子供たちなのです。統計的に半分の受験生が不合格になる層です。その層が、入学者の中心なのです。

その層で、合格と不合格を分かつものは何でしょうかか?その日の運でしょうか?

運もあるでしょう。しかし、多くの場合は、その受験校の問題との相性であるはずです。運にしても、それは相性の一部です。

つまり、運が良い子供も含めて、受験校の問題と相性がよい合格確率50%の子供達が、その学校で学ぶことになるのです。

合格確率が何%であっても、受験することを決めたのならば、その合格確率を上げるには試験問題との相性を良くする対策、つまり、過去問対策が最も有効なはずです。

僕は、息子を入学させたい学校の過去問集を、12月になってから新たに一冊追加で購入しました。僕が持ち歩くためです。僕はその過去問を何回も読み直して、その学校の傾向を探りました。そして、直前まで息子にアドバイスしました。

その成果はあった、と思っています。




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これからが天王山、確率50%だって間に合う。 [中学受験対策]

中学受験の本当の天王山はこれからだと思います。中学受験の範囲は、狭いようで広いのですが、広いようで狭いともいえるのです。

模擬試験の偏差値を上げることは容易ではありません。それには学習範囲全体のレベルアップが必要です。しかし、受験予定校の合格に焦点を絞れば、補強するべき点はそれほど広くないはずです。

過去問と、入試説明会でそれとなく出されるヒントを元に傾向を分析し、その中で子供の弱点を探しましょう。補強するべき点はかなり絞り込まれると思います。

合格確率50%の受験校であれば、これからでも間に合うはずです。50%は合格か不合格か2つに1つの、まさしく合否のボーダーライン上です。あとは、その学校の試験問題との相性です。弱点を補強すれば、合格の方向に限りなく傾いていていくはずです。

僕はそう信じて、息子の受験予定校の過去問と、それまでの市進の定期試験、テキスト、模擬試験で間違った問題を確認していました。強化すべき弱点を探すためです。その作業にものすごく集中し始めたのが11月の最終週からでした。試験解禁までわずか6週間でしたが、納得できる分析と対策が取れたと思っています。直前だからこそ効果があることもあるのです。

当時は一分一秒が非常に重要に感じられました。仕事をする時間が惜しかったです。

あれからもうう二年がたちました。今年も何もせぬままに無為に過ごしてしまいました。ああ、なんと来週はもう師走ではないですか、、、。




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受験勉強で成長できる夏休み [中学受験対策]

目標を定めて、その目標のために一つのことに集中して過ごす夏休み。すばらしいと思いませんか?

中学受験のための夏休みの勉強は、まさしくこの素晴らしい夏休みに他なりません。

受験勉強はネガティブにとらわれがちです。小手先のテクニックだけで点を積み重ねる訓練、受験が終わってしまえば全く役に立たない技術の習得、これが一般的な受験勉強のイメージかもしれません。

本当にそうでしょうか? 僕が大学に進学したとき、大学の教授が「受験英語というものは存在しない。君たちが学んできたの英語の知識は、大学での学習にも役に立つのだ」おっしゃられ、目からうろこが落ちるような気がした経験があります。受験勉強はつらく苦しいだけで無意味な知識の詰め込みであるという認識が当時は主流でしたから、この言葉によって僕は救われたような気がしたのです。

中学の受験勉強も、中学進学後に勉強についていくための学力の習得に他なりません。塾はまさしく予備校であり、進学後に必要な基礎学力を学んでいるのです。入試はその確認に過ぎません。この夏休みの勉強は、間違いなく将来のためになるのです。

中学受験を経験した人の多くは、中学受験ほど勉強したことはその後ないといいます。僕自身は中学受験の経験はありませんが、息子の中学受験で十分それは理解できました。

夏休み中、メイは毎朝お弁当を持って塾に行きました。午後の講義の後、夕方まで塾で友達と自主勉強。そして夕食後は塾の宿題をしていました。小学校6年生の夏休みは勉強漬けの毎日でした。

小学生はまだ子供です。だから、そんな子供に勉強ばかりさせてという非難もあるようですが、小学生こそ、勉強に集中しやすい環境にあるのです。

小学生はまだ興味の対象があまり広くありません。楽しみ方が多様化していないと表現してもよいと思います。また、中学進学以降の勉強への最大の敵である、異性に対する興味もまだあまりありません。勉強の邪魔が少ないのです。

また、子供は遊びの天才といわれます。どこでも遊び場に変えてしまえる才能があるのです。子供たちは、塾の先生やクラスメートとのコミュニケーションを結構楽しんでいるのです。メイは塾の講義の後の、友達との自主勉強も楽しかったようでした。
小学校の高学年は、もしかしたら人生で、最も集中して勉強ができるときかもしれないのです。

何事も真剣に取り組んでそ、その経験をもとに成長できます。必ずしも志望校に合格できるとは限らない受験勉強ほど真剣に取り組めるものは、他にあまりありません。中学受験は小学生を最も成長させる経験の一つであることは間違いないと思います。

今の勉強が血となり肉となり成績につながっていくのは2ヵ月後だといわれます。ですから、今この時期の勉強が受験の最大の山場である晩秋での成長の基礎になるのです。子ども自身の成長だけでなく、大事な時期での成績アップの糧となる夏休みの勉強は大事です。実りの秋に向けての重要な時期が夏休みですね。




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受験にはメンタル強化も必要。 [中学受験対策]

我が家の1人息子のメイは決してプレシャーに強いタイプではありません。中学2年生になっても、実力試験や運動部の大会の前には必ずといっていいほど体調を崩します。カゼをひいたり、口内炎にかかったりするのです。

これらの症状と、メイのメンタル面の関係に気がついたのはつい最近のことです。先月、メイがまた口内炎にかかりました。ビタミン剤もあまり効かず、とても辛そうだったので、口内炎の原因をインターネットで調べてみました。そして、ストレスもその原因の一つであることを知ったのです。

プレッシャーや不安を感じると、免疫力が落ちて風邪を引きやすくなることは自分自身の経験で知っていました。それで僕はやっと、メイのメンタルの弱さに気がついたのです。

口内炎は中学受験時代からメイが抱えている問題の一つです。塾でクラスが上がって、勉強についていくのが難しくなったりすると必ず口内炎にかかっていました。精神的なことが影響していたのですね。

今振り返ると、最も不安になりプレッシャーを感じるはずの中学受験のときに、これらの問題が起きなかったのは奇跡でした。かぜをひかさないように配慮していましたが、もし口内炎にかかっていたら、受験の結果は変わっていたかもしれません。体調が悪ければ、実力を十分発揮することはできません。万全で中学受験に臨ませたつもりでしたが、振り返ってみると至らなかった点はいくつも出てきます。

中学受験はうまく乗り切れましたが、これから大切な試験はいくつもあります。かなり先になりますが、大学受験もあるのです。メイはこれからも試験のプレッシャーや不安と戦っていかなければならないのです。

彼はどこかでそれを乗り越えなければなりません。大学受験までは時間がありますが、早いほうが良いでしょう。それで、メイにメンタルコントロールを学ばせようと考えて手にしたのが、「強い心をつくる技術」という本です。

とてもよさそうな本でしたが、内容は子供を持つ保護者向けでした。第一章に「7歳までに強い心のベースは作られる」とあるように、小さな子供を持つ保護者向けの本です。この本の対象年齢は少し下ですが、中学受験を目指している保護者の方にも参考になると思います。

小学生では自分ひとりではメンタルコントロールは難しいでしょう。保護者の助けが必要ですからこの本は参考になると思います。

中学生のメイには他の本読ませます。読書をあまりしないメイに本を読ませるのも、もちろんその目的の一つです。
「強い心」を作る技術 (講談社プラスアルファ新書)

「強い心」を作る技術 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 岡本 正善
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/01/24
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GWは父親の受験勉強参加のチャンス。 [中学受験対策]

GW、中学受験を目指している家庭はあまり遠出もできません。しかし、どこに行って混雑していますから自宅で勉強をさせるのが正解です。今日もさわやかな勉強日和になりそうですね。

僕が中学受験に関わり始めたのは、メイが小学校4年のGWの頃からでした。メイは3年生からサピックスに通っていましたが、それまではメイの勉強の管理は妻が行っていました。管理といっても、大したことではなく宿題をきちんとさせるくらいのことでしたけど。

4年前のGW中にサピックスのテキストを手にして、マンスリーテストの対策を考えたことがきっかけになって、僕も中学受験に関わるようになりました。それまでも、サピの勉強内容には興味があったのですが、それまではテキストを見ることもなかったのです。始めてみれば、メイの勉強を見ることはそれほど難しいことではないことが分かりました。

東大生でも解けない問題もあるという話は聞こえてくるし、日々の仕事もあるし、一度関わると無責任に止めるわけにもいかないし。メイの受験勉強に参加するには勇気というか、気持ちの整理が必要でした。でも始めてみると、やっぱり小学生の勉強なのだということが分かりました。すべての問題が難解なわけではありません。

GWはお父さんが中学受験勉強に関わっていくいいチャンスだと思います。まとまった休日は何かを始めるにはうってつけです。最初は少し戸惑っても、2日、3日と取り組むうちに昔の学生時代の勘が戻ってきます。そうすればもう大丈夫です。お父さんのサポートもあったほうが子供もより安心だと思いますよ。




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塾とお弁当 [中学受験対策]

最近、僕はお弁当持参で出勤しています。健康のために、自分で作った超健康志向のお弁当をお昼に食べています。それで、メイのお弁当のことを思い出しました。

市進は基本的にお弁当は必要がありません。でも、Fクラスではお弁当が必要なときもあるのです。授業が9時までのときもありますから、そんなときはお弁当を持参するように指示されます。

お弁当が必要なときには妻は張り切って作っていました。メイもなんだかうれしそうでしたね。毎回お弁当だったら嫌になるかもしれませんが、週一回くらいだと、子供たちには楽しいイベントです。

友達同士のお弁当チェックも楽しかったようでした。メイの報告も面白かった。僕が覚えているのは、うどん弁当。お弁当箱にうどん、そしてペットボトルにつゆ。シンプルです、、、。

市進は九時まで自習が出来るので、メイはC2に落ちた後も友達と9時まで自習してくることもありました。そんなときは近所のコンビニでおにぎりを買って腹ごしらえをしてから勉強していました。友達とおにぎりを食べるのが楽しくて市進で自習をしていたのだと思います。

毎回お弁当が必要となると、状況はまったく異なりますね。夕飯は三食の中で一番大事ですから、栄養バランスを考えてお弁当を作るのは大変だと思います。自分で作ってみてよくわかる。僕の場合は一週間分まとめて作りますが、育ち盛りの子供のための夕食となるとそうは行かないでしょう。

塾があっても、夕食は自宅で食べられるに越したことはありません。

渡辺あきこの東大合格ごはん―365日受験生の母ができること (セレクトBOOKS)

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  • 作者: 渡辺 あきこ
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2009/11/20
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子供をいたわれるのは家庭。 [中学受験対策]

去年の秋に「菊と刀」の新訳を読みました。

日本の文化を、他者からの評価を基準として行動が律されている「恥の文化」と分類していることで有名です。日本人は、外の世界で成功した人、高い評価を得た人は賞賛し、歓喜を持って迎える。一方その逆の場合は、一転して冷たい対応をするということも指摘していました。日本人はどうしても、他者、外の世界からの評価が気になってしまうのですね。

第二次世界大戦終了から65年が経過し、当時の研究対象となった日本の社会は大きく様変わりしました。「菊と刀」の中に描かれる日本人の特徴の多くの部分はもう失われています。

「きちんと手入れされた盆栽も、一度鉢から出してしまうと二度と元の鉢には戻らない」。

戦前に日本からアメリカに渡られ、日本の礼儀作法がまったく通じない世界で苦労された女性の著書からの引用文です。かつては自らの誇りですらあった礼儀作法に、アメリカ流の生活になじんでしまった自分がもう戻れないことを、このように表現したのです。

戦後の日本の変貌はこの一行で言い表せるように思います。戦前の日本人は古くからの因習、習慣、社会的束縛、そして国の制度によって本当に狭い鉢に押し込められていた。戦後それが壊され、国民全体が西欧文化に触れ、自由に手足を伸ばして生きられるようになったのです。もう元には戻れない。戦後何世代も経て、かつての日本人の特徴の多くが消えて行ったのは当然です。

その中でも変わらないもの、それは深く僕たちのDNAの中に潜んでいる日本人の本性でしょう。他者からの評価に敏感なこと、これは僕たち日本人の本当に深いところにある性向のひとつだと思います。


入試の結果、それも他者からの評価のひとつだと思います。入試の結果は重要です。それを目標に勉強させてきたわけですから、中学受験勉強のゴールは試験の結果発表です。でも、合格でも不合格でも、その子どもの能力には何の変わりもありません。合格した子供が急に利口になるわけでもないし、不合格の子供が急に今まで学習してきたことのすべてを忘れてしまうわけでもありません。

試験には運、不運があります。特に中学入試に望む小学生の場合は、同じ受験生で別のテストをすると合格者が大きく変わってしまうといわれるくらい不安定なのです。中学受験で運悪く不合格になってしまったも、今まで受験勉強をがんばってきたことに何の変わりもないのです。

家庭は“他者からのの評価”からは無縁でありたいですね。どんなときも、子どもをいたわれるのは家庭しかありません。家庭には未来に向かっての激励と励ましだけあれば十分です。未来はいつだって輝いているのです。




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